クラファン成功への知恵袋
クラウドファンディング成功事例集|面白い事例やリターン・成功のコツを解説
クラウドファンディングは、資金調達やプロモーションなど様々なメリットが期待できます。
クラウドファンディングでの成功は、そのプロジェクトの宣伝効果を高められるだけでなく、同じ関心事を持つ人たちのコミュニティを構築できるからです。
支援者からのフィードバックを取得することで、プロジェクトの改善・よりよいサービスを提供する方向性を見出せます。
従来なかった新しい資金調達方法として注目され、事業展開・起業に成功しているケースも増えてきています。
成功事例、成功のためのポイント・コツも解説していきますので参考にしてください。
クラウドファンディングの成功事例集
有名な成功事例はたくさんありますが、日本で実際に成果を上げたプロジェクトの事例を紹介します。
- 面白いリターンの事例
- 学生が個人・団体で成功させた事例
- 企業の成功事例
面白いリターン事例
リターン内容が面白いと話題になった、プロジェクトの成功事例を紹介します。
・カワウソの手形
・えんとつ町のプペル
カワウソの手形
画像引用:sandwich公式サイトより
大分マリーンパレス水族館「うみたまご」のクラウドファンディングです。
コロナ禍で来場客が減少したことによる、生き物たちの餌代を確保するために立ち上げられました。
クラファンのリターン内容は以下です。
- 動物の鳴き声(メール返信):5,000円
- ペンギンの羽:7,000円
- サメの歯:10,000円
- カワウソの手形:15,000円
- ペンギン足跡Tシャツ:20,000円
- 夜のイルカパフォーマンス:1,000,000円
上記の内容など、水族館ならではのユニークなリターン内容で話題になりました。
目標金額600万円を大きく上回る、1,600万円以上の資金調達を達成しました。
えんとつ町のプペル
画像引用:FANY Crowdfunding公式サイトより
キングコング西野亮廣さんの作品「えんとつ町のプペル」の映画チケットを、全国の子供たちにプレゼントするプロジェクトです。
リターン内容はこちらです。
- 映画「えんとつ町のプペル」をプレゼントできる権:1,800円
- 大阪でキングコング西野と呑める権:100,000円
- Zoomで西野コンサル:200,000円
西野さんの想いや行動に共感した多くの支援者がSNSで拡散し、目標金額1,800万円のところ3,278万円以上の資金調達に成功しました。
学生が個人・団体で成功させた事例
学生が個人や学生団体で成功を収めたプロジェクトの事例です。
・おっちー全国制覇の旅
・フィリピンの離島スラムに住む子供たちに図書館を!
おっちー全国制覇の旅
画像引用:For Good公式サイトより
大学生のおっちーさんが立ち上げたクラウドファンディングです。
・ゴミ拾い
・音楽活動
・地域の課題
など、様々なチャレンジが共感を得て成功した事例です。
大学生一人でのプロジェクトの調整でしたが、目標金額55万円を上回る59万以上の資金調達を達成しました。
リターン内容は、応援に対するメッセージカードやLINEのオープンチャットでの写真の送信がメインです。
フィリピンの離島スラムに住む子供たちに図書館を!
画像引用:For Good公式サイトより
100人ボランティア実行委員会の大学生が挑戦したプロジェクトです。
フィリピンに図書館を作るための修繕費を集めました。
大学生の団体がプロジェクトを運営し、スラムの子供たちの学べる場所を作りたいという思いに多くの人が共感した成功例です。
リターン内容は、支援者限定のオープンチャットや経過報告・スカーフやアクセサリーなどでした。
図書館に氏名刻印のリターンは人気で、再度追加募集になっています。
企業の成功事例
クラウドファンディングで成果を上げた企業は多く、製造業は相性が良いといわれています。
支援者に面白い商品だと興味をもってもらったり、プロモーションに活用したりした事例です。
・ソニー:「HUIS REMOTE CONTROLLER」
・「glafitバイク・GFR-01」
ソニー:「HUIS REMOTE CONTROLLER」
画像引用:ソニー公式サイトより
ソニーが新規事業育成のためにオープンしたFirst Flightでのクラウドファンディング。(現在はアクセスできません。)
学習機能を持ったリモコン「HUIS REMOTE CONTROLLER」で、成功しています。
First FlightはEコマースとクラウドファンディングの機能を備えたWebサイトで、他にも電子ペーパー腕時計「FES Watch」なども手掛けています。
支援者募集開始から数時間で目標金額を達成するなど、企業のクラファン成功の実例として話題になりました。
「glafitバイク・GFR-01」
画像引用:Makuake公式サイトより
「glafitバイク」は自転車と電動バイクを融合させた、折り畳み式電動ハイブリッドバイクです。
クラウドファンディングを利用して、先行販売を行い資金調達に成功しました。
1台127,500円のglafitバイクのリターンに、プロジェクト開始2ヶ月半後には1億2,800万円を達成しています。
地域活性化の事例
地域の活性化の活動資金の調達に成功したプロジェクトの事案を紹介します。
・富士吉田市に”暮らしを混ぜる”パブリックスペースをつくりたい!
・信州諏訪で、空き家や未利用資源を通じて健やかな循環のあるまちをつくりたい!
富士吉田市に”暮らしを混ぜる”パブリックスペースをつくりたい!
画像引用:For Good公式サイトより
山梨県富士吉田市の高齢者の孤立という課題に取り組み、パブリックスペース「宝島」を作る資金調達プロジェクト。
共生社会の実現のためへの活動が共感を呼び、目標金額30万円だったところ、倍以上の65万6,000円を達成。
リターン内容も宝島来場権、起案者の上田潤さんをレンタルなどプロジェクト実行後も交流を目指すものです。
信州諏訪で、空き家や未利用資源を通じて健やかな循環のあるまちをつくりたい!
画像引用:For Good公式サイトより
信州諏訪の空き家問題に取り組んだプロジェクトです。
空き家をリノベーションして、人を呼び込み、循環のある街を作りたいという思いに多くの支援があつまりました。
リターンの内容は3,000円のステッカーから、起案者のカフェのスコーンセット15,000円など支援しやすい金額です。
応援したい、という支援者の気持ちを動かすプロジェクトページになっています。
クラウドファンディングの成功例の共通点
クラウドファンディングで成功したプロジェクトには、共通点があります。
・魅力的なプロジェクトページ
・魅力ある支援しやすいリターン
・SNSなどで集客チャンネルがある
・競合プロジェクトの分析・差別化
・目標金額の設定が適切
魅力的なプロジェクトページ
魅力のあるプロジェクトページは、クラウドファンディング成功のために重要です。
支援者にプロジェクトの背景や目的を明確に伝え、支援者の参加意欲を高めることができるからです。
例えば、プロジェクトにかかわる画像や動画を使うと、商品やサービスの魅力が伝わり支援者をひきつけられるでしょう。
成功した事例では、魅力的で説得力のあるプロジェクトページを作成しています。
魅力ある支援しやすいリターン
リターンが支援者にとって魅力的なことも重要です。
支援者に限定的な特典を得られる、特別感を与えることができるからです。
そのためにはリターンをプロジェクトページに明確に示す必要があります。
支援者のニーズに合わせて工夫し、プロジェクトに積極的に関与する機会を与えるリターンもよいでしょう。
特別な恩恵を与えることは魅力的な要素になり、クラウドファンディングの成功に近づくはずです。
SNSなどで集客チャンネルがある
クラウドファンディングの多くの成功例では、SNSを活用しています。
これは、より多くの人にアプローチでき、効果的に集客することが可能だからです。
SNSで影響力のあるインフルエンサーとコラボしたり、関連するハッシュタグを活用したりすると、プロジェクトを幅広く知ってもらうことができます。
多くの支持者を獲得することで、プロジェクトを成功に導きます。
競合プロジェクトの分析・差別化
成功したプロジェクトでは、競合の分析を行っています。
競合プロジェクトを分析することで、自分のプロジェクトの成功のための戦略やアプローチを見つけることができるからです。
同じカテゴリーや分野の競合プロジェクトの調査は重要です。
プロジェクトの内容
目標金額
支援者数
リターン内容
などを比較し、競合プロジェクトとの差別化を明確にします。
市場でのニーズやトレンドを把握することで、競合よりも優位に集客することも可能です。
競合プロジェクトの失敗した原因、そこからの課題から自分のプロジェクトのリスクに対策を立てる必要もあります。
目標金額の設定が適切
プロジェクトが成功した事例では、目標金額の設定が適切であることもポイントです。
達成可能なリアリティのある目標金額であることで、支援者のモチベーションを高めることができるからです。
プロジェクト実行に必要な費用を計算し、過去の類似するプロジェクトなどをもとに目標金額を設定しましょう。
リターンの提供にかかるコストも考慮することも忘れてはいけません。
期間内に目標に達する必要最低限の金額と別に、追加支援も設定すると支援者の意欲を高めることができます。
クラウドファンディングを成功させるコツ
クラウドファンディングを成功させるコツはいくつかあります。
- プロジェクトページで共感と成功をイメージできる
- リターンのニーズ調査
- SNSなどの情報発信
- 初日5日間で20%の資金を集める
上記で紹介した成功例での共通点のポイントを抑えることは、クラウドファンディングの成功に欠かせません。
その他に、初日5日間で20%の資金を集めることも、プロジェクトの成功率を上げることにつながります。
これは「公開から5日間(=スタートダッシュ期)に20%以上の支援を集めると約90%の確率で達成している」というデータからもわかります。(2023年6月時点)
参考元:https://readyfor.jp/sapuris/1
スタートダッシュに多くの支援を集めることで、支援金は集まりやすくなる傾向があります。
そのためには、SNSなどを活用してプロジェクトの宣伝、興味を引くコンテンツ、早期支援者への特典などが効果的です。
プロジェクトページやSNSを通じて、支援者とコミュニケーションをとることも大切です。
プロジェクトの進捗状況を報告することで、プロジェクトの信頼性をアピールできるでしょう。
クラウドファンディングを成功させるならクラウドファンディング代行サービス
クラウドファンディングの成功には、サービス代行を検討することもおすすめです。
サービス代行会社では、プロジェクトの成功のためのサポートを行います。
- プロジェクトの企画や戦略の策定
- プロジェクトページの作成
- マーケティングと広告
- プロジェクトの運営と管理
初めてクラウドファンディングに挑戦する場合や、過去に失敗したことがある場合はサポート代行会社の利用を検討してみましょう。
プロジェクトページの作成や運営が時間的・技術的に難しい場合にもおすすめです。
まとめ
クラウドファンディングの成功事例を紹介しました。
プロジェクトの成功のためには
・魅力的なプロジェクト
・適切な目標設定
・競合プロジェクトの分析
・SNSなどの情報発信
が欠かせません。
あらたな資金調達方法として注目されているクラウドファンディングで、事業展開や企業の立ち上げを目指すならプロのアドバイスが効果的です。
クラウドファンディングの成功のためには、プロジェクトの信頼性と透明性を高めることが重要だからです。
効果的なプロモーションを行うために、コンサルやサポート代行会社のプロに相談してみましょう。